先日、「懐かしき昭和への旅 廃墟は物語る輝かしい時代の思い出」というテレビ番組を見ました。
鉱山跡や炭坑跡とその周辺に存在した住宅地、今は廃墟と化した場所をめぐるという内容です。
以前に、東洋のマチュピチュと呼ばれる別子銅山へ行ったことがあります。
愛媛県新居浜市で、1973年まで住友家によって経営されていた銅山です。
採鉱本部跡をはじめ旧インクラインなど、閉山時に整理されていて観光しやすくなっています。
生活文化を知れる場所は殆ど更地になっていましたが、歴史資料館と合わせて見学するとなかなかのボリュームでした。
栄枯盛衰という言葉がありますが、その集落の巨大さに当時の繁栄を、無用となってしまった姿に悲しさを感じるようです。
松尾芭蕉が奥州にて「夏草や 兵どもが 夢の跡」と詠んだ時も、こんな気持ちだったのでしょうか。